【8月18日 AFP】トルコのルフサル・ペキジャン(Ruhsar Pekcan)関税・貿易相は17日、米国がトルコに追加制裁を科すならトルコも同様の措置を取ると警告した。トルコ政府が拘束している米国人牧師をめぐり、両国の外交関係はこう着状態に陥っている。

 米国との関係悪化に伴いトルコの通貨リラは急落。トルコ政府が市場を安定させようとしている中、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官はアンドルー・ブランソン(Andrew Brunson)牧師が釈放されなければ、新たな制裁を科すと警告していた。

 トルコのアナトリア(Anadolu)通信はペキジャン氏が「トルコはすでに世界貿易機関(WTO)の規則に従って対応しており、今後もそのようにしていく」と表明したと報じた。

 ともに北大西洋条約機構(NATO)加盟国である両国の関係悪化とリラ急落の原因となったブランソン牧師は、テロ関連の罪で起訴され2年近くトルコに拘束されている。トルコの裁判所は同日、ブランソン牧師釈放の求めを却下。牧師の弁護士は3度目の却下だと述べた。(c)AFP/Fulya OZERKAN