【8月18日 AFP】五輪で23個の金メダルを含む合計28個のメダルを獲得した元競泳のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏が、同じうつ病に苦しむ人々の助けになりたいとして、現在もこの病気と闘っていることを公表した。

 2000年のシドニー五輪から2016年のリオデジャネイロ五輪まで輝かしいキャリアを過ごしてきたフェルプス氏は17日、米CNNとのインタビューで、「状況を改善したいんだ。自分にできるなら人の命を救いたい。それは自分にとって、金メダルを獲得することよりも大切なことだ」と述べた。

「私は水泳でとても信じられないことを成し遂げられたと同時に、プールの外では苦しんでいた。生きていたくないと思っていた時期もあった」と明かしたフェルプス氏は以前、五輪で戦い終えるたびにうつ病に陥り、特に2012年のロンドン五輪の後には、気分が落ち込んで何日も同じ部屋から出なかったと告白していた。

 現在33歳となり結婚して2児の父親になったものの、うつ病との闘いは終わっていないというフェルプス氏は、「2~3週間前にも、ひどいうつ状態に襲われた。これからも、そういうことが続いていくだろう」と話す一方で、セラピストに相談して助かったことや、妻のニコール(Nicole)さんの支えがあったことを明かした。

「(妻は)自分のすべてであり、頼りにしている。毎日、私のことを支えてくれている。彼女がいなければ今の自分はない。最近も本当に私の助けになってくれていたのは彼女なんだ。私は今の自分がとても好きだし、満足している。数年前なら言えなかったことだ。だから、今はとても良い状態で、毎日を精いっぱい生きている」 (c)AFP