【8月17日 AFP】(写真追加)「ソウルの女王」と呼ばれた米歌手アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)さんが16日に死去した。ミュージカルコメディー映画『ブルース・ブラザーズ(The Blues Brothers)』(1980年)に出演した偉大な音楽アイコンがまた一人、この世を去った。

 この映画は、米NBCのコメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)」をきっかけに、コメディー俳優のダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)さんと故ジョン・ベルーシ(John Belushi)さんにより結成されたバンド「ブルース・ブラザーズ」を基に脚色したものだった。

 ベルーシさんとエイクロイドさんがそれぞれ演じるジェイクとエルウッド兄弟が、かつてのバンド仲間を探す中でストーリーが展開する『ブルース・ブラザーズ』は、特別出演の豪華スターの顔ぶれも話題となり、ミュージカル映画史上最も有名な作品の一つとなった。

 以下、この映画に出演した世界的にも有名なミュージシャンたちを紹介する。

■ジェームス・ブラウン(James Brown

 ファンクの「帝王」と称された歌手のジェームス・ブラウンさんは、「ナンバーワン・ソウル・ブラザー」「ショービジネス界一番の働き者」などの呼び名もあった。

 ブラウンさんは生前、10本以上の映画に出演した。『ブルース・ブラザーズ』では、クレオファス・ジェームス牧師(Reverend Cleophus James)を演じた。

 ブラウンさんは2006年12月25日に73歳で死去した。子ども時代は、児童自立支援施設への入所経験もあったが、その後は「帝王」と呼ばれ名声と富をを手に入れた。

■レイ・チャールズ(Ray Charles

 レイ・チャールズさんが演じたのは楽器店の店主だ。作品では、「シェイク・ユア・テイル・フェザー (Shake Your Tail Feather)」や「監獄ロック(Jailhouse Rock)」を演奏している。

 アフリカ系アメリカ人文化の伝統的なゴスペル、R&B、ジャズとを融合させ、ジャンルの一つとして確立した偉大なソウル歌手は、2004年にこの世を去った。子ども時代から目が不自由だったが、シンガーおよびピアニストとして、白人層にも幅広くファンを獲得した最初のアフリカ系米国人ミュージシャンの一人だ。