【8月17日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)は16日、男子シングルス3回戦などが行われ、大会第10シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が前回王者で第5シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に苦戦を強いられたが、試合は雨のため順延となった。

 主催者が試合の延期を決定したことにより、第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が同コートでのレオナルド・メイヤー(Leonardo Mayer、アルゼンチン)との3回戦を行うことができなくなるなど、もどかしい一日となった。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)王者のジョコビッチは、この大会で5度決勝に進みながらもいまだに優勝できておらず、初制覇を目指している。ジョコビッチは第1セットを2-6で落とした後に第2セットを6-3で奪い返すも、試合は雨のため90分間の中断となった。

 試合が再開され、ジョコビッチが第3セットのゲームカウントを2-1とするも、再び暴風雨がコートを襲い、主催者は中止を決定した。

 ジョコビッチはウェスタン&サザンオープンを除く八つのマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の大会で、それぞれ最低でも2回以上優勝している。

 ジョコビッチと過去8回対戦して1度しか勝てていないディミトロフは、最初のセットを優位に進め、第2セットは序盤にはブレークしたものの、ジョコビッチが2度目のブレークをして5-3とリードを奪い返した。セットカウントで追い付いたジョコビッチだったが、そこでこの日2度目の大雨が降り始めた。

 同日の早い時間には、第4シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が天候の影響で延期となっていた2回戦でなんとか勝利を収めた。

 世界ランキング3位のデル・ポトロは、順延となっていたチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)との試合の第1セットでわずか6ポイント分しかプレーすることができず、その後コートには再び雨が降った。

 それでも、晴れ間が戻った間に6-2、6-3で勝利を収めたデル・ポトロは、準々決勝進出を懸けてニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を対戦することになった。この一戦は当初16日の夜に行われるはずだったが、17日に延期になっている。

 他の試合では、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が7-6(8-6)、6-4でデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に勝利。3か月前に行われたマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)でのリベンジを果たし、準々決勝進出を決めた。

 また、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)もロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)を6-4、6-2で下し、8強入りを果たした。(c)AFP