【8月17日 AFP】大韓サッカー協会(KFA)は17日、韓国代表の新監督にパウロ・ベント(Paulo Bento)氏を招へいしたと発表した。

 新監督選考の代表者を務めるKFAの金判坤(Pan-Gon Kim、キム・パンゴン)氏は「この4年間で忍耐と支援があれば」と前置きした上で、ポルトガル出身のベント氏は代表チームをより高い場所へ導いてくれるだろうと述べた。

 同氏は記者会見で「ベント監督は韓国サッカーのスタイルに合致している。そして、プレッシングの強いサッカーと相手にカウンターアタックを許さない堅いディフェンスを追求している」と説明した。

 金判坤氏はまた、欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)でポルトガルを準決勝に導いたベント氏がこれまでに示した決勝トーナメントでの強さを褒めたたえ、「彼はプロフェッショナルでカリスマ性があり、情熱と自信を持っている」と評した。

 KFAによれば、ベント氏と新たなチームスタッフは20日に韓国に到着するという。

 ポルトガル1部のスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)を4シーズン指揮した後、ベント氏は2010年にポルトガル代表の監督に就任したが、アルバニアを相手にホームで不名誉な黒星を喫し2014年に解任された。

 その後、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のクルゼイロ(Cruzeiro)やギリシャ1部のオリンピアコス(Olympiacos)で一時的に指揮官を務めると、昨年12月には中国スーパーリーグ(1部)に所属する重慶当代力帆(Chongqing Dangdai Lifan)の監督に就任。しかしチームに成功をもたらすことができず、先月解任されていた。

 現役時代は激しいタックルを得意とする守備的MFとして活躍し、ポルトガル代表として35試合に出場したベント氏は、先月契約が切れた申台龍(Tae-Yong Shin、シン・テヨン)前監督の後任となる。

 契約期間は不明だが、ベント氏の年棒は2014年から2017年まで代表監督を務めていたウリ・シュティーリケ(Uli Stielike)氏の15億ウォン(約1億4700万円)以上になると、聯合(Yonhap)ニュースがこれまでに伝えている。

 韓国は2002年のW杯日韓大会で準決勝に進出したが、W杯ロシア大会(2018 World Cup)では前回王者のドイツを破って敗退に追いやったものの、スウェーデンとメキシコに敗れグループステージで姿を消した。(c)AFP