【8月16日 AFP】(更新)中国政府は16日、米国との貿易協議を再開するため、国際貿易交渉を担当する王受文(Wang Shouwen)商務次官を今月下旬に米国に派遣すると発表した。両国の貿易摩擦が激化した後では初の公式交渉に臨む。

 中国商務省の発表によると、王氏は米側の招きを受けてデービッド・マルパス(David Malpass)米財務次官(国際問題担当)と会談する。

 中国商務省は「重ねて言えば、中国側は一国主義と保護貿易主義に反対しており、一方的な貿易制限措置は断じて受け入れられない」と強調。一方で「相互利益、平等、誠実な精神に基づいた対話とコミュニケーションを歓迎する」としている。

 米国と中国の間では、6月にウィルバー・ロス(Wilbur Ross)米商務長官と中国の劉鶴(Liu He)副首相が北京で協議した。しかし、緊張は緩和できず、米国は7月初めに340億ドル(3兆7700億円)相当の中国製品に追加関税を発動。中国も直ちに同規模の報復関税に踏み切った。

 両国はさらに23日、互いに160億ドル(約1兆7800億円)相当の製品に追加関税を課すことを計画している。(c)AFP