【8月16日 AFP】サッカーUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2018)は15日、エストニアのタリンで行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はサウル(Saul Niguez)とコケ(Jorge Resurreccion Merodio 'Koke')が延長戦でゴールを決め、レアル・マドリード(Real Madrid)から4-2の逆転勝利を収めた。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)王者とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)王者が対戦する毎年恒例の一戦で、両チームにとって新シーズンの公式戦初戦となった試合は、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)の開始1分の得点でアトレティコが先制したが、レアルもカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のゴールで前半のうちに追いついた。

 さらにレアルは、後半に得たPKをセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が決めて2-1と逆転に成功し、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)前監督が去ったレアルがトロフィー獲得に近づいたかに見えた。

 しかしアトレティコも、試合終盤にコスタの2点目が決まって延長戦に持ち込むと、延長では試合を優位に進め、ここ9年間で3度目の大会制覇を果たした。

 シーズンオフのFCバルセロナ(FC Barcelona)移籍も取りざたされたアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)は「僕がアトレティコに残ったのは、優れたプロジェクトがあるから。このクラブと監督に自信を持っているし、今夜は自分が間違っていなかったことを見せられた」と話した。

 またDFリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)も「トロフィーを獲得できるのはいつだって素晴らしいけれど、永遠のライバルを下しての戴冠はなおさら気分が良い」と話した。

 一方で欧州王者のレアルは、フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)新体制を白星でスタートさせることはできなかった。

 ジダン前監督の下では2年連続でUEFAスーパーカップを制し、2014年と2016年のチャンピオンズリーグ決勝でアトレティコに勝利しているレアルだが、今回は敗戦。このオフの両チームは、夏にチームを強化してきたアトレティコに対してレアルは補強が思うように進まず、ユベントス(Juventus)へ移籍したロナウドの代役をまだ見つけられずにいる。

 小ぢんまりとしたエストニアのア・ルコック・アリーナ(A. Le Coq Arena)で、アトレティコはフランス代表のW杯ロシア大会(2018 World Cup)制覇に貢献したグリーズマンが先発出場を果たしたのに対し、司令塔としてクロアチアをW杯決勝に導いたレアルのルカ・モドリッチ(Luka Modric)は合流から日が浅く、ベンチでキックオフを迎えた。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から加入したばかりのティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)もメンバーには入らず、先発のうち9人は、リバプール(Liverpool FC)に勝利した5月のチャンピオンズリーグ決勝と同じ顔ぶれが並んだ。(c)AFP/Manuel CABELLO DUJO