【8月15日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)は14日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)はピーター・ゴヨブジク(Peter Gojowczyk、ドイツ)を6-4、6-4で下し、2015年以来の出場となる同大会の初戦を白星で飾った。

 過去2年はけがで欠場していた四大大会(グランドスラム)通算20勝のフェデラーは、世界ランキング47位のゴヨブジクに72分で勝利し、通算8度目となる大会制覇に向け最初の一歩を踏み出した。

 限られたスケジュールでプレーし、休養が必要と感じたときには大会を欠場するという独自のスタイルでシーズンを送っている37歳は、「大会初戦としては感触が良かった。コートに入ったときから、ほとんど緊張もしなかった。自分が何をすべきなのか分かっていたと思う」と語った。

「球足が速いコートでのテニスだった。相手がそれを生かし、ボールにたくさんスライスをかけようとしていると分かったから、実際にできることは限られていた。いまの目標は、この試合での疲労から回復し、前向きな要素を持ち帰ることだ。もちろん、大きな目標は全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)のタイトルだ」

 フェデラーにとっては、先月11日に行われたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の準々決勝でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)にフルセットで敗れて以来の試合だった。

 一方、第8シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)はウイルスに感染したため、ボールを打つことなく棄権を余儀なくされた。

 1回戦に登場した第15シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、マッチポイントをしのいだ1本を含む39本のサービスエースを奪い、6-7(2-7)、7-5、7-6(11-9)で米国のデニス・クドラ(Denis Kudla)から劇的な勝利を収めた。

 6度目のマッチポイントでクドラを退けた昨年の準優勝者キリオスは2回戦で、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を6-2、6-3で破ったボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)と対戦する。

 先週末のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)で決勝に進んだステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は終盤に疲れを見せ、第11シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)に5-7、3-6で敗れた。

 韓国のチョン・ヒョン(Hyeon Chung)はジャック・ソック(Jack Sock、米国)に苦戦しながらも2-6、6-1、6-2で勝利した。敗れたソックはこれで8連敗となり、最後に勝利したのは3か月前に行われたイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)1回戦となっている。

 ノーシードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)はドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)を6-3、6-3で下している。(c)AFP/Scott Williams