【8月14日 AFP】(更新)アフガニスタン北部ファルヤブ(Faryab)州で、政府軍と旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦闘があり、タリバンが政府軍基地を制圧した。少なくとも兵士14人が死亡し、多数が捕虜となったり、逃亡したりしているとみられる。

 報道官によると、情勢不安定なファルヤブ州でアフガン政府軍とタリバン武装勢力とが数日前から激しく戦闘を繰り広げ、タリバンが同州ゴルマック(Ghormach)の政府軍基地を掌握したという。当時、基地には政府軍兵士が100人ほどいた。

 ファルヤブ州選出の下院議員によれば、兵士14人が殺害され、およそ40人が基地内で捕らわれの身になっているという。

 タリバンは首都カブールから車で2時間の場所にある同国東部の都市ガズニ(Ghazni)で、9日夜から攻勢をかけており、その数日後に今回の勝利を手にしたことになる。

 ファルヤブ州議会のトップによれば、兵士が政府に増援と上空からの援護を要請したが、「ガズニへの件で忙殺されていた」ために無視され、その後に基地は陥落したという。(c)AFP