【8月14日 AFP】英誌エコノミスト(Economist)の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が13日に発表した恒例の「世界の最も住みやすい都市」ランキングで、オーストリアの首都ウィーンが首位に輝いた。このランキングで欧州の都市が1位を獲得したのは初めて。これまで7年連続で首位を保ってきたオーストラリアのメルボルンは2位に順位を下げた。

 EIUのランキングは毎年世界140都市について、生活水準、犯罪率、交通インフラ、教育機会、医療、政治・経済の安定度といった要素に鑑み、最高を100点として採点。

 ウィーンは「ほぼ満点」の99.1点。2位のメルボルンは98.4点で、大阪が3位にランクインした。東京はカナダのトロントと並んで7位だった。

 トップ10入りした都市が多かった国は、メルボルンに加えシドニー(5位)、アデレード(Adelaide、10位)の3都市が選ばれたオーストラリアと、カルガリー(4位)、バンクーバー(6位)、トロント(7位タイ)のやはり3都市がランクインのカナダだった。

 欧州からウィーン以外で10位以内に入ったのは、デンマークのコペンハーゲン(9位)のみだった。

 EIUは、「上位に入るのは富裕国の中規模都市が多い」とする一方で、フランスのパリ19位、英ロンドン48位、米ニューヨーク57位と金融中心都市が振るわなかったのは、犯罪率の高さとインフラの過密状態が要因にあると分析している。

 ランキング最下につけ、世界で最も住みにくい都市とされたのは、最下位から順にシリアの首都ダマスカス、バングラデシュの首都ダッカ、ナイジェリアのラゴス、パキスタンのカラチ、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーだった。(c)AFP