【8月14日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)に出場する世界ランキング2位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は13日、他の選手より一足遅れてハードコートシーズンに突入する中で、初戦に臨むのを待ちきれない様子を見せた。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇る37歳のフェデラーは、今月27日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)に向けた試運転に意欲を燃やしている。同選手は前週のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)も欠場し、今季のグランドスラム最終戦と来月中旬に米シカゴで開催される国際大会レーバー・カップ(Laver Cup)に備えていた。

 ウェスタン&サザンオープンで通算7勝を記録しているフェデラーは、「しっかり練習に励んだ。待ちきれないよ。体調を整えるためにトロント(Tronto)大会を回避した。けがをしたくないし、まだ試合はたくさん残っているからね」とコメント。その一方で、競技から離れるのも簡単ではないと認め、「遠くから試合を見守るのはつらい。だけど、年齢を重ねていくにつれて体をいたわる必要がある。ツアーに戻れてうれしいよ。良い大会になることを願っている」と続けた。

 フェデラーが今大会の初戦で対戦するのは、1回戦でジョアン・ソウザ(Joao Sousa、ポルトガル)を2-6、6-4、7-5で下したドイツのピーター・ゴヨブジク(Peter Gojowczyk)。ハードコートで最後にプレーしたのは141日前で、マイアミ・オープン(Miami Open 2018)2回戦でタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis、オーストラリア)に敗れた後、クレーコートシーズンを全休してグラス(芝)コートシーズンから復帰していた。

 なるべく何週間もプレーから遠ざかりたくないとしながらも、フェデラーはその伝説的なキャリアを長引かせるためには仕方がないという認識を示し、「はっきりさせておかなければならないのは、休養を取った方がプラスになるということ。できる限りすべての大会に出場したいけれど、それは不可能だ」と強調した。

 2組の双子の父親でもあるフェデラーは、「今はスケジュールに余裕がある。家族との時間が増えたのは大切なことだ。すでに猛烈に忙しい時期は通り越した。プレーから遠ざかっているときも、そこから何かしらを得ている」と続けた。

 また、ロジャーズ・カップで優勝したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、体調を万全に整えるために今大会を棄権したことについて、フェデラーは自身の優勝の可能性が高くなったとしても残念だとしており、「ラファが出場しないのは残念だ。だけど、それでも素晴らしいドローであることに変わりはない」と語った。(c)AFP