【8月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は13日、重要な安全システムに関する問題を理由に、来月に予定されていた新スタジアムの開場を延期すると発表した。

 トッテナムはホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)の跡地に完成する新スタジアムを、9月15日に行われるリバプール(Liverpool FC)戦で初めて使用する予定だったが、その会場はトッテナムの昨季のすべてのホームゲームが開催されたウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)に変更となった。

 トッテナムは公式サイトで「最近行われた検証と試用の結果、重要な安全システムに問題があることが明らかになった」と発表している。「そうした問題の発生により遅れが生じたことで、8月27日と9月1日に予定されていた必要なテストを実施できなくなった。安全面での許可を得るため、これらのテストは新スタジアムでの最初の公式戦前に日程を再調整しなければならない」

 これを受け、10月6日に行われるプレミアリーグのカーディフ・シティ(Cardiff City)戦のほか、同14日に控える米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)対オークランド・レイダース(Oakland Raiders)戦もウェンブリーで開催される予定となっている。

 トッテナムのダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は「今回のお知らせが、シーズンチケット保有者やプレミアムメンバー、そして世界中にいるわれわれのファンの人々を失望させるものであることは理解している」と述べた。

「この問題の程度が明らかになってから、われわれのパートナーであるNFLが見せてくれたサポートに感謝する。このプロジェクトを立ち上げたときも、複雑で難しい建設になると考え、われわれは皆さんにサポートをお願いした。そして今、改めて引き続きの忍耐と寛容を求めたい」 (c)AFP