【8月13日 AFP】インドネシアの観光地ロンボク(Lombok)島で5日に発生したマグニチュード(M)6.9の地震による死者数が400人を超えた。当局が13日、発表した。現地では今なお、損壊した建物のがれきの中から、犠牲者の遺体の収容が続けられている。

 5日の浅発地震では、ロンボク島全域で数万棟の家屋やモスク(イスラム礼拝所)、商店が倒壊。同島ではこの地震のわずか1週間前にも大きな地震が発生し、17人が死亡している。

 国家災害対策庁のストポ・プルウォ・ヌグロホ(Sutopo Purwo Nugroho)報道官は、「捜索・救助チームが、倒壊した建物や崩れた土砂の下に生き埋めとなった犠牲者の遺体を引き続き収容している」と語った。

 報道官によると、死者の総数は現在436人で、負傷者は1300人超。避難者数は35万3000人近くに上るという。

 また、孤立地域に救援物資を投下するため、ヘリコプター3機を投入。そうした地域の多くでは、清潔な水や食料、寝具類、医薬品を緊急に必要としているという。

 一方、建物やインフラなど経済面での被害額は5兆ルピア(約380億円)に達したとしている。

 報道官は「今回の被害と損失は甚大だ」と評し、最終的な被害総額はさらに膨らむ見通しだという。(c)AFP