【8月14日 CNS】中国・安徽省(Anhui)銅陵(Tongling)のスナメリ国家級自然保護区にある保護基地では、高温の天気が続く中で、長江(揚子江、Yangtze River)の水を引き入れ、同基地内の水位と水温と水質を維持していた。

 スナメリのエサの中に高温対策の材料を混ぜるなど、飼育しているスナメリ11頭が高温の中でも健やかに過ごせるよう数々の工夫がこらされており、スナメリの健康状態は良好という。

 揚子江のスナメリは「水中のパンダ」とも言われ、2017年の揚子江スナメリ生態科学調査資料によると、生存数は1012頭とパンダよりも少なく、国際自然保護連合(IUCN)レッドリストで絶滅危惧種に指定されている。

 揚子江の安徽銅陵流域は、スナメリが最も多く生息するところだ。同保護区は11年に銅陵流域で4頭を捕獲し、同市郊外にある河川のうち長さ1600メートルの保護基地に移し、7頭の繁殖に成功した。(c)CNS/JCM/AFPBB News