【8月13日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍したクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は12日、移籍後初めての練習試合で早くもゴールを決め、スター選手としての純粋な力を見せつけた。

 1億ユーロ(約125億円)という金額で加入したスーパースターの初出場を一目見ようと、アルプス山脈(Alps)麓に位置する小さな町ビッラールペローザ(Villar Perosa)にある小さなガエタノ・シレア(Gaetano Scirea)スタジアムには、約5000人のサポーターが押し寄せた。

 トップチームと下部組織による練習試合でロナウドは1ゴールを決め、足を運んだサポーターたちに報いた。多くの選手がロッカールームに戻ろうとする中、ロナウドはサインや記念撮影に時間を費やした。

 オフサイドトラップをかいくぐったロナウドは、ノーマークの状態でゴールに向かうと確実なフィニッシュで得点を奪い、その大きい期待に対して十分な価値を示した。

 その数分後、ロナウドがユースチームのDFリッカルド・カッペッリーニ(Riccardo Cappellini)のオウンゴールを誘発し2点目をもたらすと、「クリスティアーノ、クリスティアーノ」というファンのチャントはようやく静まった。

 ユースの選手にとって手の負えない存在だった33歳のロナウドは、ドウグラス・コスタ(Douglas Costa)の枠に阻まれたシュートを引き出し、自身のシュートが相手GKにうまく防がれたことにより、この日2点を奪ったパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)の初得点を演出した。

 ハーフタイムの笛が鳴ると、ロナウドは警備をくぐり抜けてハグをしようとした一人の熱狂的なファンに追いかけられながらピッチを後にし、サインや記念撮影のためロッカールームの近くで辛抱強く待ち構えていたファンのもとへ駆け寄った。

 ロナウドは後半に出場せず、試合もサポーターがピッチに流れ込んで選手たちを囲んだため、20分を残しながら終了となり、トップチームが5-0で勝利を挙げた。(c)AFP/Terence DALEY