【8月13日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは12日、開幕戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)は4-0でウェストハム(West Ham)を下して本拠地アンフィールド(Anfield)のファンを喜ばせた。しかし、チームを率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は大勝にも気を引き締め、30年近く遠ざかっているリーグ制覇を達成するには、この先もっと厳しい試練が待ち受けていると語った。

 見事なサッカーを披露したリバプールは、モハメド・サラー(Mohamed Salah)がチームのシーズン初得点を挙げると、サディオ・マネ(Sadio Mane)が2点を追加し、ダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)が終盤に4点目を奪取した。また守備では、高額の移籍金で獲得した守護神アリソン(Alisson Ramses Becker)がチームデビュー戦を無失点で飾った。

 1989-90シーズン以降、リーグ優勝から遠ざかっているリバプールは、昨季は王者マンチェスター・シティ(Manchester City)と勝ち点25差の4位だった。しかし欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)では決勝に勝ち進み、さらにオフの補強にプレミア最多の1億7000万ポンド(約239億円)と報じられた資金を投じたことで、待望のリーグ制覇に向けた期待は明らかに高まっている。

 それでもクロップ監督は「われわれへの期待は分かっているし、プレシーズンを通じて、非常に前向きな雰囲気があったことは気づいている」と話しつつ、「ファンが前向きになるのは良いことだが、今シーズンも信じられないほど厳しい戦いになるだろう」と続けた。

 クロップ監督は、大型補強に成功したとはいえ、昨季のシティとの勝ち点差を考えれば過度の期待は禁物だと考えている。

「われわれがチャレンジャーであることにまったく変わりはない。私が来てから、長い間、チームはまだ何も勝ち取っていない。もっと頑張って、もっと戦わなくてはいけない」

「ウェストハムも良いシーズンを送るだろうが、彼らはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やシティではない。この先も毎週毎週、違う相手との異なった戦いが待っていることを覚悟しなくてはならない」 (c)AFP/Kieran CANNING