【8月12日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)は11日、ミズーリ州セントルイス(St Louis)のベルリーブ・カントリークラブ(Bellerive Country Club)で3日目が行われ、全米オープン選手権(US Open Championship)連覇のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が2位と2打差の単独首位に浮上した。タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)も6位タイに順位を上げ、10年ぶりのメジャー制覇へ優勝争いに絡んできている。

 6月に1989年以来となる全米オープン連覇を達成し、世界ランキング4位につけるケプカは、スコアを4ストローク伸ばして通算12アンダーとした。最初の9ホールで5バーディーを奪い、一時は5打差をつける場面もあったケプカは、14番と15番の連続ボギーでつまずいたが、17番で再びバーディーを奪ってリードを広げなおした。

 左手首のけがでマスターズ出場を見送ったケプカは、2000年のウッズ以来、史上5人目となる全米オープンと全米プロゴルフ選手権の2冠達成を狙う。

 2013年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2013)覇者、アダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)がこの日スコアを5ストローク伸ばして2位につけ、ジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)、ゲーリー・ウッドランド(Gary Woodland、米国)のメジャー初制覇を狙う面々が3打差の3位タイにつけている。

 腰椎を固定する手術からの本格復帰シーズンを送っているメジャー14勝のウッズは、スコアを4ストローク伸ばして前回王者のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)、2009年の全英オープン(The 138th Open Championship)を制しているスチュアート・シンク(Stewart Cink)、ジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)らと並ぶ4打差の6位タイに浮上した。

 最初の8ホールで5個のバーディーを奪い、その後は10ホール連続でパーセーブとなったウッズは「もう少し差を縮められた可能性もあったが、明日へチャンスをつなげられた。バックナインもショットは良かったが、結果につながらなかった。グリーンが遅くなっていくにつれ、難しくなっていった。もっとうまく調整すべきだった」とコメントした。

 42歳のウッズは、悪天候で順延となっていた2日目の残り11ホールを午前中に終わらせてスコアを4ストローク伸ばし、午後はスタートからさらにスコアを伸ばしてギャラリーを沸かせた。ウッズは「疲れたよ。エネルギーを大量に消費した。この暑さの中で29ホールを回れば、肉体的な部分だけでなく、精神的にもかなり消耗する」と話した。

 この日は今大会初となるホールインワンも生まれた。イングランドのマット・ウォレス(Matt Wallace)が、パー3の16番で5番アイアンを使って快挙を達成している。(c)AFP/Jim SLATER