【8月10日 AFP】フランス南東部で9日、キャンプ場に洪水が押し寄せ、子どもたちの引率補助をしていたドイツ人男性(75)が行方不明となった。警察が明らかにした。

 男性が引率して独レバークーゼン(Leverkusen)から来ていた子どもや若者136人は避難し、無事が確認されている。

 現場は、仏南東部アビニョン(Avignon)の北約60キロに位置するガール(Gard)県サンジュリアンドペロラ(Saint-Julien-de-Peyrolas)のキャンプ場。

 アルデシュ(Ardeche)川の堤防が決壊して激流が押し寄せた際、男性は自分の車の中に避難したが、車ごと流されてしまった。警察によると、この車は後に川辺で見つかったが「無人で、ぼろぼろになっていた」という。

 周辺地域のキャンプ場3か所で救助活動が行われ、このドイツ人男性以外全員の無事が確認された。

 フランス中部と南東部では数週間にわたって猛暑が続いていたが、今週に入り突然天候が変化し、9日は突然の嵐に見舞われ、洪水警報が出ていた。この嵐で鉄砲水などが発生し、複数のキャンプ場が泥沼と化した。(c)AFP