【8月11日 AFP】イタリアの保健当局は10日、蚊が媒介する西ナイル熱ウイルスの流行により、同国北東部でここ最近で3人の死者が確認されたことを発表した。

 フェラーラ(Ferrara)で69歳と86歳の2人が10日間入院して手当てを受けたのち、9日に死亡。同じ地域に住むもう1人の感染者も先月後半に死亡した。

 西ナイル熱はインフルエンザに似た症状があるが、極端な症例になると、体の震え、発熱、昏睡(こんすい)状態、脳の細胞が致命的に腫れる脳炎、髄膜炎などを引き起こすことがある。

 ギリシャの保健当局も10日、西ナイル熱ウイルスの感染者3人がアテネで死亡したと明らかにしている。ギリシャでは今年、アテネで60人の感染者が報告されており、そのほとんどの感染例が先月確認された。

 欧州疾病予防管理センター(ECDC)の統計によると、西ナイル熱は今年に入ってからハンガリー、ルーマニア、セルビアでも感染が確認されている。(c)AFP