【8月11日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)は10日、男子シングルス準々決勝が行われ、ギリシャのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)が2度のマッチポイントをしのぐなどして、大会第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を3-6、7-6(13-11)、6-4で撃破し、準決勝進出を果たした。

 大会最終日の12日に20歳の誕生日を迎えるチチパスは、第7シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を2回戦で破り、四大大会(グランドスラム)通算13勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を3回戦で倒したのに続き、トップ10の選手を相手に3連勝を記録した。1大会でトップ10の選手3人から白星を挙げたのは、2006年のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters)で当時19歳のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が成し遂げて以来の最年少記録となる。

 世界ランク27位のチチパスは、番狂わせのハットトリックを達成した後、「今は戸惑っている。これは現実なのかな?」とコメントした。

 通算4度目のマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズ制覇を目指していたズベレフに対し、チチパスは第1セットを先取されて第2セットも2-5とリードを許しながらも、そこから大逆転勝利を飾った。

 ズベレフは「相手はストロークが決まり始めていた。自分は少し集中力を失い、リズムも崩れてしまった。試合に勝っていたとしても、良い試合とはいえなかっただろう」と肩を落とした。

 第2セットの第9ゲームでブレークに成功したチチパスは、タイブレークに突入すると相手のマッチポイントを2度しのぎ、冷静な試合運びで5度目のセットポイントで同セット制した。第3セットでは、いくつものブレークポイントしのいで2-1とすると、互いにブレークを奪い合った後、相手のブレークポイントを今度は3度しのいで5-4とリードした。

 最後はズベレフが6度目のダブルフォールトを犯し、2時間半に迫る激闘の末に勝利を手にしたチチパスは、「これは努力と練習の証しだ。夢は実現する。実感が湧いてきている。これは現実なんだ。(第2セットは)何が起きたのか分からない。ただ、ブレークに成功して(ゲームカウント4-5となり)、ずっと観客の声援を感じられて、まだ試合に生き残っていることは分かった」と語った。

 チチパスの準決勝の相手は、先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で準優勝を飾った第4シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に決まった。

 アンダーソンは同日の準々決勝で、第5シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に6-2、6-2でストレート勝ち。この試合は2014年大会準々決勝の再現となっており、このときはディミトロフが勝利を収めていた。両者の直接対決は、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)王者のディミトロフが6勝2敗で勝ち越している。(c)AFP