【8月11日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは10日、開幕戦が行われ、ポール・ポグバ(Paul Pogba)の得点などでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がレスター・シティ(Leicester City)に2-1で勝利した。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)の決勝戦でゴールを決め、フランス代表の優勝に貢献してから1か月弱。ポグバはプレシーズンを送っていたユナイテッドの練習に今週復帰したばかりだが、それでもジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は同選手を先発で起用した。

 ユナイテッドは9日に幕を閉じた今夏の移籍市場でターゲット数人の獲得に失敗しており、モウリーニョ監督は今季に希望が持てないと見込んだが、開始3分にポグバがPKを成功させたことで気持ちを落ち着かせた。

 83分にユナイテッドはルーク・ショー(Luke Shaw)が勝利を決定付ける追加点を決めると、その後レスターはジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が1点を返すにとどまった。

 ポグバは昨季、ユナイテッドで出場メンバーから外れることが何度かあり、モウリーニョ監督との冷ややかな関係に機嫌を損ねたと報じられたことで、FCバルセロナ(FC Barcelona)が獲得に興味を示していた。

 本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)を離れるのではないかとうわさされ1週間が経過したが、モウリーニョ監督はポグバにキャプテンマークを与えるという意外な決断を下すことで、ポグバに対しての信頼感を見せた。

 モウリーニョ監督はポグバについて「モンスターだった」と語り、「どれだけ長くてもプレーできるのは60分だと思っていたが、彼は80分もプレーしたよ」と続けた。

 補強に失敗したという移籍面での問題に加え、モウリーニョ監督は多くの負傷者を抱えており、さらにはW杯後であることを理由にキレを欠いた選手も少なくなかった。

 モウリーニョ監督は「ポールはファンタスティックだった。彼の貢献は素晴らしかったが、その燃料は尽きようとしていた。われわれは頭を抱えたよ」と続けた。

「これまでのキャリアの中で、交代させるのにこれほど悩んだ記憶は無い。5人か6人代えたかったが、できたのはたった3人だからね」

 モウリーニョ監督は、ロシアW杯で輝きを見せたレスターのハリー・マグワイア(Harry Maguire)など、センターバックの補強候補を獲得できなったことに特にいら立ちを覚えていた。

「われわれにとってだけなく、すべての人にとって難しいシーズンになるだろう。長い間私は自分のプランを持っていたが、移籍市場が終了し、気が付くと自分自身が思ってもみなかった状況に置かれていた」 (c)AFP/Kieran CANNING