【8月10日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は9日、パルマ(Parma FC)がセリエA昇格を決めた試合で八百長があったとする問題で、今シーズンのリーグ戦で同クラブの勝ち点5を剥奪するとしていた処分について撤回した。この一件では八百長に関与したとされるエマヌエレ・カライオ(Emanuele Calaio)に2年間の出場停止処分が言い渡されていたが、これについても処分期間が4か月に短縮された。

 パルマが減点を取り消される代わりに罰金2万ユーロ(約254万円)の支払い義務を科されることになった一方で、カライオも罰金3万ユーロ(約382万円)を言い渡されたが、来年1月には出場資格が回復して再びプレーできるようになった。

 UEFA杯(UEFA Cup)を2度制した実績を持つパルマは、経営破綻によりセリエAから降格し、同国の4部に相当するセミプロリーグのセリエDから再スタートを切っていたが、今年5月18日のスペツィア(Spezia)戦に2-0で勝利し、わずか3年で1部リーグ昇格を決めていた。

 現在36歳のカライオは、スペツィアのかつてのチームメートに全力でプレーしすぎないよう求める内容のテキストメッセージを送っており、八百長に関与したとして当初2年間の出場停止処分を言い渡されていた。

 スペツィアのファンは試合後、チームが見せたパフォーマンスに怒りの反応を見せており、その矛先は特に元イタリア代表選手でパルマに在籍したこともあるアルベルト・ジラルディーノ(Alberto Gilardino)に向けられた。この試合でスペツィアが0-1とリードを許す中、ジラルディーノはPKを蹴った際にシュートを大きく外していた。(c)AFP