【8月10日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍したGKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)が9日、クラブの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で入団会見に臨み、「夢がかなった」と語った。

 今回の移籍では、26歳のクルトワがイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から移籍金3500万ユーロ(約45億円)でレアルに加入する代わりに、MFマテオ・コバチッチ(Mateo Kovacic)が1年間の期限付きでスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でプレーすることになった。

 先月のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で母国ベルギーを3位に導き、大会最優秀GKのゴールデングローブ賞に選出されたクルトワは、「きょう夢がかなった。どれほど幸福か想像できないくらいだ」と喜んだ。

「世界最高のクラブに来たことには、責任と誇りを感じている。レアル・マドリードが示してくれた努力と、ここでプレーできるように尽力してくれた皆さんに感謝する。このエンブレムが背負う期待に応えられることを示したい」

 レアルのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長が同席する中、欧州チャンピオンズリーグ歴代1位となる計13個のトロフィーを背に契約書にサインしたクルトワは、「キャリアを通じて、これまで在籍したクラブでは全力を尽くしてきた」と話した。

 ベルギー出身の選手としてレアルでプレーするのは、1965年から67年まで在籍したフェルナンド・ゴイバーツ(Fernand Goyvaerts)氏以来、史上2人目。コスタリカ代表のGKケイロール・ナバス(Keylor Navas)に代わる先発GKとして期待されており、クラブのために戦う準備はできていると強調している。

 レンタル移籍でプレーしていたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から2014年にチェルシーに復帰した際には、ペトル・チェフ(Petr Cech)とのポジション争いを経て、ブルーズ(Blues、チェルシーの愛称)で合計126試合に出場した。

「(ゴールキーパー2人のうち1人に)ポジションを確約することは間違っている。練習で自分がプレーできることを示す必要があり、そのつもりで臨んでいかなかければならない。これまでどのクラブでも、自分はポジションを確約されたことはない。2014年にチェルシーに戻ったときも、ペトル・チェフとポジションを争う必要があった。僕らは友達となり、今でも彼とは連絡を取っている。ゴールキーパーはロッカールームでは友人同士だ。一緒に仲良くやっていくこと、それが重要なんだ」 (c)AFP