【8月10日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)は9日、男子シングルス3回戦が行われ、ギリシャのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)が6-3、6-7(5-7)、6-3で大会第9シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を撃破し、マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)シリーズで自身初の準々決勝進出を果たした。

 今月12日に20歳の誕生日を迎えるチチパスは、2回戦で第7シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を破ったのに続き、通算4度の大会制覇を誇るジョコビッチから初対戦で大金星を挙げた。

 世界ランク27位のチチパスは、元世界1位のジョコビッチを第1セットは劣勢に立たせたものの、第2セットはセットポイントを2度しのぎながらもタイブレークの末に落とし、四大大会(グランドスラム)通算13勝の強豪をストレートで下すことはできなかった。

 しかし、第3セットに入り冷静さを発揮したチチパスは、ブレークに成功して2-0とすると、さらにブレークポイントをしのいで3-0とリードを拡大。そして、続けざまにウイナーを決め、最初のマッチポイントでマスターズ通算30勝を誇るジョコビッチを退けた。

 ジョコビッチにとっては、これが最近の25試合でわずか4敗目。チチパスは次戦、大会連覇を目指す第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と激突することになった。

 ズベレフは同日の3回戦でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を6-3、6-2で下し、格下を相手に不意を突かれることなく、一度もブレークポイントを与えないまま、わずか52分で勝負に決着をつけた。同選手は前週のシティ・オープン(Citi Open 2018)でタイトルを獲得したばかりで、メドベージェフ戦の連勝も4に伸ばした。

 この他では、第5シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が、米国のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)を相手に約2時間半の激戦を強いられながら、7-6(7-1)、3-6、7-6(7-4)で勝利。次戦の相手は、先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で準優勝を飾った第4シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に決まった。

 そのアンダーソンは、ベラルーシのイリヤ・イヴァシュカ(Ilya Ivashka)を7-5、6-3で下して8強入り。第6シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は徐々に調子を取り戻しつつある中、第11シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を6-3、6-2で下した。(c)AFP