【8月9日 AFP】熱波に見舞われてうだるような暑さの続く中国・上海では、市内随一の繁華街で時折、炎熱によって倒れて死んでしまったかのような人々に出くわす。

 普段は活気にあふれる南京東路(East Nanjing Road)は最近夜になると、地元の住民らが狭苦しい家の暑さから逃れるため、屋外のベンチや舗道でそのまま横になっており、夜明かしパーティーさながらの様相を呈している。

 2400万人超の人口を抱える上海は、9日に今夏16度目となる気温35度超を記録するなど、数週間にわたって続く猛暑を耐え忍んでいる。

 9日の午前4時前後には、日中は買い物客と観光客でにぎわう歩道で100人近くが眠っていた。上半身裸の男性が大半だが、女性や子どもたちの姿も見られた。

 新聞やブランケットの上で、はたまた何も敷かずに眠る人々は、市の中心を流れる黄浦江(Huangpu River)から吹く夜風に安息を求めていた。(c)AFP