【8月9日 AFP】アルゼンチン議会上院は9日、妊娠中絶合法化法案を反対38、賛成31、棄権2で否決した。同法案は6月に下院を通過していたが、女性の権利擁護を掲げる人々の希望をくじく結果となった。

 アルゼンチンは、妊娠中絶の合法化に強く反対しているローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王の出身国。法案否決が知らされると、議会の外では中絶反対派が花火を打ち上げるなどして喝采を叫んだ。

 広場の片隅では、緑のシンボルカラーをまとった中絶賛成派が涙を流す姿も。一部のデモ隊が治安部隊と衝突し、放火や投石などを行う騒ぎも起きた。(c)AFP