【8月16日 Xinhua News】ラクダといえば、まず思い浮かぶのは砂漠ではないだろうか。だが、中国河北省廊坊市ではこのほど、市内の道路を走る1頭のラクダが現れた。危険な状況が発生するのを防ぐため、現地の交通警察はパトカーでラクダの後ろを走り、その動きを見守った。

 【解説】8月1日午後5時40分ごろ、ちょうど夕方のラッシュを迎えていた時に、1頭のラクダが廊坊市新華路に現れた。このラクダは背丈が大きく、1頭だけで路上に現れ、周囲にはラクダを引く人は見当たらなかった。ラッシュ時だったため、道には車や人が多く、勤務中の交通警察はラクダがびっくりして人を傷つけないかを心配し、直ちにラクダを見守り始めた。

 警官二人がパトカーを運転して、ラクダの動きを観察しながら追走を開始。その一方で、周囲の人々に対し、けがを避けるべくラクダから遠ざかるよう、拡声器を使って注意を促した。

 このラクダは驚いたようで、スピードを速めたり緩めたりしながら、ずっと走り続けていた。周囲では多くの人がラクダを囲んで見物したり、写真を撮ったりしていた。警官はラクダの後ろをしっかりと付いて行き、その後、パトロール中の警官も応援に駆けつけた。すると間もなく、ラクダの飼い主があわただしく現場に到着した。

 このラクダは周辺地域で個人が飼っていたもので、管理の不注意によって市内に入り込んでいた。警官は、思いがけず逃げ出したラクダが飼い主のもとに戻り、危険がなくなったのを確認してから、自分の持ち場へ帰っていった。(c)Xinhua News/AFPBB News