【8月8日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)は7日、男子シングルス1回戦が行われ、膝の手術から復活を目指すワイルドカード(主催者推薦)のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が1-6、7-5、7-5で大会第16シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)を下し、2回戦進出を決めた。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るワウリンカは、第1セットを簡単に落としながらも、そこからは見事なプレーで逆転勝ち。2度の手術を経てツアーに復帰して以降は本来の強さを取り戻せずに苦しみ、現在の世界ランキングは195位まで落ちているが、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)を前に調子を整えてきている。

 ワウリンカは「自信を求めているし、試合数をこなしたい。ワイルドカードがもらえて、本戦にダイレクトインできたことに感謝している」とした上で、「タフな試合になるのは分かっていた。1-6、7-5、7-5で勝てたのは素晴らしいこと。今はどんな勝利でも自信になる」と語った。「満足がいく練習ができている。自分のレベルと練習コートでの動きにも満足しているし、それをどのようにして試合で出すかを知る必要がある」

 一方、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)覇者で第9シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、7-6(7-3)でミルザ・バシッチ(Mirza Basic、ボスニア・ヘルツェゴビナ)に快勝した。

 対戦予定だったチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)が試合前にけがで棄権を申し出たため、バシッチと顔を合わせることになったジョコビッチは、第2セットでサービングフォーザマッチのチャンスを逃し、タイブレークへ突入してしまったが、最後はしっかりと締めくくって2回戦への切符をつかんだ。

 同日の試合では、デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)が6-1、6-4でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)を圧倒したほか、8日に18歳の誕生日を迎えるフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)もリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)を6-4、6-3で破り、カナダの新鋭2人が初戦を突破している。(c)AFP