【8月7日 AFP】スペイン東部バルセロナ(Barcelona)で昨年8月、車が群衆に突っ込むなどして16人が死亡した事件で、地元メディアは6日、イスラム過激派の容疑者らが爆発物を作る様子などを捉えた写真を公開した。

 ある写真では、爆発物が付いたベルトを腰に巻いた男が笑みを浮かべ、指で上を指している。別の写真では、男2人が爆発物を製造中にポーズを取っている。また、パリの名所エッフェル塔の下でポーズを取る男を写した写真もある。

 爆発物を作っている男の一人はユネス・アブーヤアクーブ(Younes Abouyaaqoub)容疑者(当時22)。昨年8月17日、バルセロナのランブラス(Las Ramblas)通りでワゴン車を歩行者らに突っ込ませ、13人を殺害した実行犯だ。同容疑者はさらに1人を刺殺し、逃走中の同21日に警察によって射殺された。

 写真を公開したメディアの一つ、スペイン紙のラソン(La Razon)によると、写真は容疑者グループが爆発物を作った海沿いの町アルカナル(Alcanar)のアジト跡で、動画ファイルと共に見つかったという。

 アジトではバルセロナでの襲撃前日に爆発が起き、犯行グループの2人が死亡。爆発物も失われ、グループは計画の変更を余儀なくされた。(c)AFP