【8月7日 CNS】阿里巴巴(アリババ、Alibaba)グループでフリマアプリを運営する閑魚(Xianyu)は3日、杭州市(Hangzhou)で住居からミニ倉庫、シェアオフィスなどを整備し、人材サポート計画を始動させた。閑魚の担当者、諶偉業(Chen Weiye)氏は「若者により少ない支出でより豊かな生活を送ってもらうことが、我々の目標だ」と述べた。

 杭州市は過去1年、人材流入率で全国トップだったが、引き入れた人材をどうつなぎとめるかが課題となっている。閑魚は他社と共同で「人材アパート」の運営に着手し、条件を満たした借り手には、さらに優遇措置を提供する。

 閑魚によると、人材アパートの入居資格者は、4年生大学卒以上の学歴があるか、起業計画がある人で、1年間の居住契約を結ぶことができる。敷金や家賃も割り引く。人材アパートでは創業者向けの交流会や研修も開催する。

 また、レンタル倉庫運営会社やシェアオフィス運営会社とも提携し、サービスを提供する。

 例えば淘宝(タオバオ、TaoBao)に出店する起業家が、人材アパートに居住しながら、シェアオフィスや温度・湿度管理完備の物品を自由に出し入れできる倉庫を使うようなライフスタイルを想定している。

 諶氏は「若者にとって、部屋を借りることは社会人になって真っ先にやることだが、これがかなり難しい。不動産情報は不透明で仲介料や敷金が高く、数か月分の家賃を最初に納めないといけない。我々は、きちんとした部屋を仲介料なしに提供し、部屋探しから内覧、家賃の支払いまでワンストップで提供していく」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News