【8月6日 AFP】フィリピンの首都マニラのスタジアムで5日、新生児の死亡率削減を目指す政府のキャンペーンの一環として、約1500人の母親が一斉に子どもに母乳を飲ませるイベントが開催された。中には2人の子どもに同時に授乳する人も見られた。

 主催者のローズ・パドゥア(Rose Padua)氏はAFPの取材に対し、毎年恒例のこのイベントには、もっと多くの母親に粉ミルクから母乳に切り替えてもらおうという政府のキャンペーンをアピールする目的があると説明した。

 世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は母親に対し、子どもには出生後1時間以内に母乳を与え、生後6か月間は母乳のみで育てることを推奨。世界的に見ると、生まれてすぐに母乳を与えられなかった新生児は5人中3人に上り、そうした子どもの死亡や疾病のリスクが高まっていると、両機関は今年発表した報告書で指摘している。(c)AFP