【8月6日 AFP】エジプトの紅海(Red Sea)沿岸で、遊泳中のチェコ人観光客がサメに襲われて死亡した。地元の市議会議長が5日、AFPに語った。

 男性が死亡したのは、紅海に面した都市マルサアラム(Marsa Alam)の北方20キロほどの地点。地元メディアの3日の報道によると、海岸で遺体の一部が見つかったという。

 マルサアラムは、サンゴ礁やさまざまな魚、サメなどの海洋生物の観察ポイントとしてダイバーたちに人気がある。市議会議長は「ダイビングをしても構わない」が、サンゴ礁の外側の深い海で泳ぐとサメの襲撃に遭いやすいと警告した。

 エジプトの紅海沿岸では、2010年にサメの襲撃が6件発生。特に同年12月には、通常サメの被害に遭いにくい海岸近くで5日間に5人が相次いで襲われ、ドイツ人1人が死亡、外国人観光客4人が負傷した。これを受け、エジプト政府は観光地シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)の海岸一帯を1週間閉鎖した。また、2015年にもドイツ人観光客がサメに襲われて死亡している。(c)AFP