【8月6日 AFP】ジョン・ボルトン(John Bolton)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は5日、米FOXテレビの報道番組で、北朝の非核化が実現する見通しについて「米政権内に夢想している者は誰もいない」と語った。北朝鮮は6月の米朝首脳会談で非核化に合意した後も、ミサイル開発やプルトニウム生産を続けていると報じられている。

「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」に出演したボルトン氏は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が非核化の約束に関して本気なのかどうか、米国が結論を出す時期が来るだろうとも述べた。

 ボルトン氏はさらに、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はシンガポールで6月12日に行われた米朝首脳会談で、金氏が約束を守りやすいように計らったとも解説した。

「大統領は他人のためにドアを開けておくのがどういうことかについて、金正恩に特別レッスンをしてやった。そのくせ北朝鮮がドアの通り方が分からないとなれば、大統領に対して最も辛らつな手合いですら、トランプがドアを十分開かなかったせいだとは言えないだろう」

 米国はどのくらい待つ用意があるのかという質問には「北朝鮮は核兵器を放棄するという戦略的な決定をすれば、1年以内にそれを実行できる」と答え、北朝鮮がはっきりと意志を示すかどうか次第だとの認識を示した。(c)AFP