【8月6日 AFP】約5年にわたって内戦が続いてきた南スーダンのサルバ・キール(Salva Kiir)大統領と反政府勢力を率いるリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領が5日、隣国スーダンで権力分担に向けた最終的な協定に署名した。マシャール氏は第1副大統領として統一政府に復帰する。キール氏は「国民の連帯に再び取り組む必要がある」と訴えた。

 南スーダンではスーダンから独立してから2年後の2013年、キール氏がクーデターの疑いでマシャール副大統領(当時)を解任したことをきっかけに内戦に突入。これまでに数万人の死者が出ている。

 協定は、内戦を終結させる最終的な和平協定に道筋をつけるもの。和平協定の署名後、3か月以内に3年を期間とする移行政権を発足させる計画だ。

 キール氏は署名後、今回の合意について「わが国の紛争と戦争の終結につなげなくてはならない」と強調。「国民の連帯と平和的な権限移行に再び取り組む必要がある」と語った。

 マシャール氏は演説で、和平交渉を推進している東アフリカ地域の地域経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」に、署名した協定が確実に履行されるようにすることを求めた。

 署名式にはスーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領のほか、ケニア、ウガンダ、ジブチの大統領らも立ち会った。(c)AFP/ Abdelmoneim Abu Idris Ali and Jay Deshmukh