【8月6日 AFP】サッカーFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2018)は5日、英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)がセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)の2得点により、2-0でチェルシー(Chelsea)に勝利した。

 活気を欠いたチェルシーは、イングランド・プレミアリーグリーグ王者のシティに敗れ、先月アントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏の後任に就いたマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)新監督は、名声あるフレンドリーマッチで散々な初陣に終わった。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が率いるシティは、様々な記録を塗り替えた昨シーズンと同様の戦いぶりを見せ、アグエロは序盤に先制点を挙げると、チームが試合を支配する中、後半にも追加点を決めた。

 コミュニティーシールドに勝利し、その後プレミアリーグのタイトルを獲得したチームは、2010-11シーズンのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が最後になっている。その事実に基づけば、シティは今シーズンの終わりに、最大のライバルと同じ道をたどる可能性もある。

 この試合ではシティのFWリロイ・ザネ(Leroy Sane)が負傷によりハーフタイムで交代を強いられ、12日に予定されているアーセナル(Arsenal)とのプレミアリーグ開幕戦を前に、グアルディオラ監督は不安を抱えた。しかし、シティにとって思わしくない点はこれ以外になく、印象的な形で調子を取り戻した。

 コミュニティーシールドは新シーズンの幕開けを告げる役割を担うが、シティとチェルシーの両チームは10日に開幕するプレミアリーグに向けてまったく違った野心を持つことになった。

 昨季イングランドの1部リーグで初めて勝ち点100を記録したシティは、今季もリーグ制覇の本命であり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でも優勝候補の一角である。

 それとは対照的に、イングランドFAカップ(FA Cup 2017-18)王者のチェルシーは、ヘビースモーカーとして知られ、かつては銀行員だったサッリ監督を敵対的だったコンテ前監督の解毒剤として起用し、ゼロからのスタートを切る。(c)AFP/Steven GRIFFITHS