【8月5日 AFP】テニス、シティ・オープン(Citi Open 2018)は4日、男子シングルス準決勝が行われ、19歳のアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)が4度のマッチポイントをしのぎ、大会第1シードの前回王者アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が待つ決勝に駒を進めた。

 デミノーは、第16シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)との2時間52分にわたる試合に5-7、7-6(8-6)、6-4で勝利。一方、21歳のズベレフは第10シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に6-2、6-4で勝利している。

 デミノーは「キャリアの中でも最も素晴らしい勝利の一つ。すべてを出し切り、決して諦めなかった」と語った。

 世界ランキング72位のデミノーは、第2セットのタイブレークで6ポイントを連取して試合を第3セットに持ち込むと、その最終ゲームでは同46位につけるルブレフのダブルフォールトでブレークを奪い、4度目のマッチポイントで試合を決めた。

 決勝に進んだ2選手の年齢の合計は、当時20歳だったラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が当時19歳のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下したパシフィック・ライフ・オープン(Pacific Life Open 2007)決勝に次ぐ若さとなる。

 ズベレフは「テニス界にとって素晴らしいことだ」とした上で、「若い選手が勝ち上がるのは良いことだ」とコメントしている。

 一方でスペイン人の母親とウルグアイ人の父親を持つデミノーがATPツアーで決勝に進むのはこれが2回目で、今年1月に行われたシドニー国際(2018 Sydney International)ではダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れている。

 デミノーとズベレフは、今年の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)で唯一となる対戦をしており、その時はズベレフが第5セットでのタイブレークまでもつれ込んだ一戦を制している。

 デミノーはその一戦について「とてもタフな試合だった」と振り返り、「非常に質の高いテニスをこれからしなければならない。重要なことは体力を戻して明日に臨み、同じようにプレーすることだ」と話した。(c)AFP