【8月4日 AFP】イランのファルス(Fars)通信は4日、首都テヘラン近郊カラジ(Karaj)にある宗教学校が、反体制的なスローガンを叫ぶ抗議者らによって襲撃されたと報じた。

 保守系メディアのファルス通信の取材に応じたシーア派(Shiite)の聖職者は、抗議者らが3日の「午後9時(日本時間4日午前0時半)頃、学校を襲い、ドアをたたき壊そうとし、物を燃やした」「500人ほどいて反体制的なスローガンを叫んでいたが、機動隊によって追い払われた」と証言。石を持って押し入り、看板を壊し、礼拝所の窓を全て割った」と話した。

 イランでは経済状況に対する懸念と、政治システムに対する広範な怒りから、イスファハン(Isfahan)やシラーズ(Shiraz)、マシャド(Mashhad)、テヘランなどの都市で数日にわたり抗議活動が起きているものの、当局はほとんど言及していない。

 最近ソーシャルメディア上では「独裁者に死を」と叫ぶ人々を捉えた動画が出回っている。だが真偽を検証することは不可能で、動画は米国、イスラエル、サウジアラビアなどが資金を出す国外移住者の反体制派グループによる宣伝だと当局は非難している。(c)AFP