【8月4日 AFP】テニス、シティ・オープン(Citi Open 2018)は3日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-3、1-6、4-6で連覇を目指す第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れ、準決勝進出を逃した。

 今シーズン5回目のファイナル進出で、BMWオープン(BMW Open 2018)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2018)に続く三つ目のタイトル獲得を目指しているズベレフは、昨年大会の準決勝と同様に2015年大会覇者の錦織を退けた。

 世界ランク3位のズベレフは、「ショットの強さが増したように感じた。ラリーではそこを生かすことができた。ハイレベルな良い試合だった」と振り返った。

 錦織は試合後、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)を3週間後に控えてプレーに手ごたえを感じており、「プレーは好調。この後の数大会でも良い結果を出して、全米オープンで調子をピークに持っていけるように努力する」と話した。

 ズベレフは4日の準決勝で、第10シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦することが決まった。19歳のチチパスは、準々決勝で第3シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)を6-3、6-4のストレートで下した。

 チチパスは「2セットで勝ててすごくうれしいし、体力もある程度温存できた。サーブが絶好調だった。試合をする上では自信を持ってプレーすることがとても重要だから、早い段階でブレークに成功できたことがかなり大きかった」とコメントした。

 もう一人の19歳でオーストラリアの新鋭アレックス・デミノー(Alex De Minaur)は、準々決勝で対戦する予定だったアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が棄権を申し出たため、不戦勝で準決勝に駒を進めた。マレーは3回戦までいずれもフルセットの過酷な戦いを強いられ、コートにいた時間が合計8時間に及んだことによる疲労を訴えた。

 デミノーは準決勝で、第16シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)と米国のデニス・クドラ(Denis Kudla)と対戦する。ルブレフ対クドラの試合は、5日連続の降雨により、女子の準々決勝3試合とともに順延となった。

 仮に現在20歳のルブレフが勝ち上がった場合、今大会でベスト4入りを果たした選手の中では最年長となる21歳のズベレフは、「信じられない、それはこれまで経験したことがないね」と驚いていた。(c)AFP/Jim SLATER