【8月3日 AFP】パナマ警察は2日、女性に対する暴力に対処する専門部隊を創設したと発表した。同国では近年、ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害が深刻化している。

 新部隊は警察官200人で構成され、ジェンダーに基づく犯罪に迅速に対応するための特別な訓練を受けている。また、犯人が法律の細かな規定を盾に取って処罰を免れることがないように文書作成の訓練も受けている。

 パナマの国立女性研究所(INAMU)によると、この部隊は2年にわたって訓練を積んできた。DV被害女性を支援しようとして暴力を受けることもあるソーシャルワーカーの保護にも当たるという。

 パナマの検察当局によると、同国では2015年以来、6万3000件以上のDVが報告されており、被害者のほとんどが女性だ。同期間中、女性が性別を理由に狙われた殺害事件が72件、殺人未遂事件が37件報告されている。(c)AFP