【8月2日 CNS】中国人民銀行(People's Bank of China、中央銀行)は7月30日、「卡友」と「付臨門(Free My Pay)」に対し、決済業務の監査を行った。

 この結果、卡友には決済情報管理規定違反や準備金管理規定などで規則違反が発見された。このほか、取引記録を規定の通りに完全に実行しておらず、顧客実名管理規定にも違反が見られたほか、監査に対しても非協力的であったことなども問題視された。付臨門には、顧客実名管理規定や取引情報管理規定などで規則違反が発見された。

 人民銀は、両社に対して警告を実施。卡友に対しては、92万4200元(約1516万円)を違法所得として没収したほか、罰金2490万元(約4億855万円)を科すことを決定した。付臨門に対しては、147万3300元(約2417万円)を違法所得として没収したほか、罰金744万9500元(約1億2219万円)を科すことを決定した。

 また、今回、重大な規則違反が見つかった銀行カード決済業務から、1年以内に段階的に撤退することを求めている。卡友は貴州(Guizhou)、海南(Hainan)、甘粛(Gansu)、河北(Hebei)、など25の省・区・市の銀行カード決済業務から、付臨門は四川省(Sichuan)の銀行カード決済業務から撤退する。

 人民銀は今後、引き続き関連法律規定にのっとり、決済市場の管理監督を強化し、違法な決済行為を厳しく取り締まっていくとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News