【8月2日 時事通信社】米財務省は1日、米国人のアンドルー・ブランソン牧師がトルコで長期間拘束されていることへの対応として、同国のギュル法相とソイル内相を制裁対象に指定すると発表した。米国内の資産が凍結され、米国人との取引が原則禁じられる。同盟国の閣僚への制裁は異例で、両国関係の悪化は避けられないとみられる。

 これに対し、トルコ外務省は1日、声明で「制裁に強く抗議する」と述べ、米側に決定を取り消すよう要求。「この攻撃的な姿勢に対して遅延なく、同じ方法で報復をする」と宣言した。

 ブランソン氏は2016年夏にトルコで起きたクーデター未遂に関与した疑いで、同年10月に拘束された。先月25日に自宅軟禁へ切り替えられたが、米政府は即時釈放を要求。トランプ大統領は同26日、ツイッターで「大規模な制裁を科す」と警告していた。

 財務省は声明で、制裁対象の2閣僚が「トルコ政府機関の長として、深刻な人権侵害に責任がある」と指摘。ムニューシン財務長官は「ブランソン牧師に対する不当な拘束と公判継続は、断じて受け入れられない」と強調した。(c)時事通信社