【8月1日 東方新報】食品・飲料企業の業界を超えた新規事業の展開は、すでに目新しいものでない。コカ・コーラ(Coca-Cola)中国法人の服飾事業や飲料メーカーの顔パック事業、酒造メーカーの香水事業など、話題に事欠かない。そんな中、北京の有名火鍋店である海底撈(Haidilao)も業界を超えた新規事業を始めたものの、惨たんたる結果に終わった。

 海底撈は7月5日に焼肉の出前サービスを開始したが、10日も持たずサービスが終了した。食品業界のアナリストは、海底撈の準備不足と共に、サービスを再開するにも再調整の必要性があると指摘している。

 海底撈出前サービスの公式微信(ウィーチャット、WeChat)は早くからこの焼肉出前サービスの事前告知を行っていた。その時点では、多くのネットユーザーから「ついに海底撈で火鍋以外のものを食べられるのか」と期待が集まっていた。

 同社は5日、出前サービスの公式アカウントや美団(Meituan)、餓了麼(Ele.me)などの出前アプリや電話で、正式に受注を開始。しかし残念ながら、あるメディアの報道によると、サービス開始から5日たった後の10日の注文量は1桁だったという。