【7月31日 AFP】第24回世界バドミントン選手権大会(2018 TOTAL BWF World Championships)は30日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのヴィクター・アクセルセン(Viktor Axelsen、デンマーク)や第9シードの林丹(Dan Lin、リン・ダン、中国)ら有力選手が圧巻の強さを見せつけて初戦を突破した。

 現在34歳で通算6度目の世界選手権制覇を目指す林は、中国・南京(Nanjing)の熱烈なファンの目の前で、マーク・カルジュー(Mark Caljouw、オランダ)に21-14、 21-14で圧勝。「スーパー・ダン(Super Dan)」の愛称で呼ばれる林が、ネット越しにシャトルを落として何気なく長いラリーを終わらせると、アリーナの観客はその卓越したテクニックに圧倒されていた。

 一方、前回覇者のアクセルセンは、ポルトガルのドゥアルテ・ヌノ・アンジョ(Duarte Nuno Anjo)を下すのにわずか26分しかかからず、実力ではるかに格下の相手を21-8、21-7で一蹴。今季はけがに悩まされている24歳は、緊張しながらのプレーだったことを認めながらも、試合ではおくびにも出さなかった。

 アクセルセンは新華社(Xinhua)通信に対し、「(大会連覇については)あまり考えすぎないようにしたい。自分にとっては重要なことだ」とすると、「肩の力を抜いて、どれだけやれるか見極めていく必要がある。きょうは少し緊張していたけれど、アリーナでは良い感触だった。シャトルをうまくコントロールできているのは、自分にとって大きいことだし、気が楽になる」とコメントした。

 その他の有力選手では、第3シードの石宇奇(Yuqi Shi、シー・ユーチ、中国)が21-13、21-11でチェコのアダム・メンドレク(Adam Mendrek)に快勝。リオデジャネイロ五輪金メダリストで、地元にとってもう一人の期待の星である第8シードのチェン龍(Long Chen、チェン・ロン)も、台湾の許仁豪(Jen-hao Hsu、シュー・ジェンハオ)を21-13、21-15で下した。(c)AFP