【7月30日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は29日、ポジション争いの準備ができていると明かし、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督も、誰が正GKになるかは決めかねていると述べた。

 長年イタリアを主戦場としてきたブッフォンは、40歳という年齢で自身初の海外移籍を決断したが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)初優勝に意欲を見せるPSGで激しいポジション争いに直面している。

 PSGのGKにはW杯ロシア大会(2018 World Cup)で優勝したフランス代表の一員であるアルフォンス・アレオラ(Alphonse Areola)やドイツ代表のケヴィン・トラップ(Kevin Trapp)、セバスティアン・シボワ(Sebastien Cibois)、レミー・デシャン(Remy Descamps)らがおり、トゥヘル監督は豊富な人材に頭を抱えている。

 30日に行われるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との親善試合を前に、トゥヘル監督は「ブッフォンは自身の居場所を勝ち取るための戦いを恐れていないし、ケヴィンやアルフォンスも同じだ」と語った。「この種の競争は、他のどんなポジションにもあってほしいと思う」

 ブッフォンはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、アーセナル(Arsenal)との親善試合で4失点を喫しており、PSGでのデビューは決して容易なものではなかった。イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に在籍した17年間で656試合に出場した守護神は、先発の座が簡単に与えられると考えたことは一度もないと主張している。

「24年にわたる選手キャリアの中で、誰一人として私が無条件で正GKであるとは言ってこなかった。これまでも激しいトレーニングと実績で選ばれてきた。だからこれからもそれを続けたいし、チーム内の他のGKも成長させたい」

 またブッフォンは、チャンピオンズリーグで優勝する可能性が、1年契約でのPSG移籍を決めた主要な動機であることを否定した。

「トップレベルでのプレーを続けたいから、私はこの決断を下した。海外でのチャレンジや、今回のパリでのような野心的で大きな挑戦といった考えについて、ずっとわくわくしていた。イタリアで過ごした40年を経て、個人的な観点、そして一人のプロとして考えても、変化が自分のためになると思っている」 (c)AFP