【8月5日 AFP】中国・北京郊外の閑静な住宅街を、黄色と黒色の小さな箱型ロボットが目的地に向かってのんびりゴロゴロ動いている。

「黄色い小さい馬」と名付けられた自動宅配ロボットで、飲み物、果物、スナックなど日用品を、地元の店から「カフカ(Kafka)」住宅地まで運んでいる。

 ロボットにはGPS(全地球測位システム)、カメラ、レーダーが搭載されている。開発した真机智能(Zhen Robotics)は、中国国内では今後、1日10億個の荷物が配達されるようになるとみており、ロボットが運送業の未来を担う存在となると期待している。

 利用者はスマートフォン経由で配達をしてほしい商品を選び、住所を入力し、支払いをする。スーパーマーケットの従業員がロボットに商品を載せ、ロボットが配達に出掛ける。

 宅配ロボットの最高時速は3キロほど。これは、人がゆっくり歩く速度と一緒だ。

 利用者の女性の一人は、ロボットには改善の余地があると、ロボットからナッツの袋を取り出しながら話した。「人間のように家の玄関まで直接届けることができないのが弱点だ」。この女性の部屋は2階以上にあるという。

「だが、それでも十分実用的だ。ロボットの宅配は比較的、時間がかからない」 (c)AFP/ Ludovic EHRET