【7月29日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で見事な活躍を見せたイングランド代表CBのハリー・マグワイア(Harry Maguire)を、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が今夏最大のターゲットに定めたと、28日付の英各紙が報じた。

 25歳のマグワイアは移籍を希望しているとみられるが、所属するレスター・シティ(Leicester City)上層部は売却に難色を示している。レスターは今夏すでに、チームの主力であるリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)をクラブ史上最高額の6000万ポンド(約87億円)でマンチェスター・シティ(Manchester City)に移籍している。

 W杯ベスト4に入ったイングランド代表で、ジョン・ストーンズ(John Stones)とともにゴール前で見事なプレーを見せたマグワイアは、移籍金が6500万ポンド(約95億円)必要とみられており、デーリー・ミラー(Daily Mirror)によると、ユナイテッドは3000万ポンド(約44億円)と見積もるマルコス・ロホ(Marcos Rojo)、さらにはSBのマッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)を放出することで資金の一部を捻出しようとしている。

 ロホにはプレミア昇格組のウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)が関心を示しており、ダルミアンはイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)とインテル(Inter Milan)のミラノ勢が獲得を狙っている。ロホは2014年にスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)から1400万ポンド(約20億円)で加入したが、デーリー・メール(Daily Mail)によれば、クラブのマーケティング部はけががちなロホを新シーズンの宣伝素材から外しているという。

 またサン(The Sun)は、マグワイアのユナイテッド移籍が成立するかは、レスターがニューカッスル主将のジャマール・ラスセルズ(Jamaal Lascelles)を獲得できるか次第だと報じている。レスターは、サポーターが選ぶ昨季のニューカッスル最優秀選手に3500万ポンド(約51億円)を支払う用意があるという。

 2017年夏にハル・シティ(Hull City)から5年契約でレスターに加入したマグワイアは、昨季はリーグ戦全試合にフル出場。自身初の主要国際大会だったロシアW杯では、守備でチームに貢献するだけでなく、準々決勝のスウェーデン戦でゴールを決めて2-0の勝利に貢献した。

 イングランドの移籍期間は8月9日で終了するが、翌10日の18-19シーズン開幕戦でユナイテッドとレスターの直接対決が組まれており、移籍が成立すれば試合の見どころはさらに増すことになる。(c)AFP