【7月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフォースインディア(Force India)が、かねての予想通り、破産管財人の管理下に置かれることになった。

 解散命令を受けて英ロンドンの高等法院で審理が行われ、27日遅くに決定した。チーム副代表のボブ・ファーンリー(Bob Fernley)氏もこのことを認め、「管財人が指名された」と話している。

 チームはこの日、管財人の下で新たな投資家を見つけてチームの危機的な財政状況を改善したいと話していた。所属ドライバーのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)も、チームは「危機」にあると話していた。

 報道によれば、チームはペレスに400万ドル(約4億4400万円)以上、エンジンサプライヤーのメルセデス(Mercedes)に1500万ドル(約17億円)以上の負債があり、2019年まで契約を残している第二ドライバーのエステバン・オコン(Esteban Ocon)は経営を改善するため、今季限りでルノー(Renault)に移籍するとみられている。

 両ドライバーとチームは、開催中の今季第12戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2018)に出場している。共同最高執行責任者(COO)を務めるオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)氏は、ハンガリーGPの記者会見で、「すぐだと思う。裏で話し合いが行われている。株主の問題なので私は関知していないが、すぐに解決するよ」と楽観的な見通しを語っていた。

 投資家としては、フォースインディアに移籍するといううわさの出たランス・ストロール(Lance Stroll)の父親で、カナダの富豪ローレンス・ストロール(Lawrence Stroll)氏の名前が挙がっている。

 チームの筆頭株主で代表のビジェイ・マリヤ(Vijay Mallya)氏は、キングフィッシャー航空(Kingfisher Airlines)を経営破たんに追いやったため、インドから在住している英国に身柄引き渡しの要請が出されている。(c)AFP