【7月28日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は27日、米ロ首脳会談のためにドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領をモスクワに招待したことを明らかにし、自身もワシントンを訪問する用意があると表明した。これに対しホワイトハウス(White House)は、トランプ氏がモスクワ訪問に前向きな姿勢を示していることを明らかにした。

 プーチン大統領は南アフリカのヨハネスブルクで開かれている新興5か国(BRICS)首脳会議後、記者団に対し「私はワシントンに行く用意がある」と述べた上で、トランプ氏をモスクワに招待したとも言明。「(トランプ氏は)将来、会談を行うことを望んでいるし、私は用意ができている」としたが、会談の実現にはしかるべき条件が整っていなければならないとも強調した。

 今月にフィンランドで行われた米ロ首脳会談をめぐり米国内で反発を受けているトランプ政権は今週、次回の首脳会談を来年に延期。プーチン大統領はトランプ氏の立場に理解を示し、この決定に気分を害していないことを示そうと苦心する様子をにじませた。

 ホワイトハウス(White House)は声明で「トランプ大統領がプーチン大統領を年初以降にワシントンに招待することを楽しみにしており、正式に招待されればモスクワ訪問を受け入れる用意はある」と述べた。(c)AFP/Michelle GUMEDE with Anna SMOLCHENKO in Moscow