【7月29日 CNS】中国・チベット自治区(Tibet Autonomous Region)阿里地区(Ali)革吉県(Geji)塩湖郷(Yanhu)卡慶措塩湖(Kaqingcuo)。

 数百年前には、約50戸の塩幇(Yan Bang)と呼ばれる非合法の塩専門輸送業者が常駐していた地域だ。厳しい交通条件の下、採集した自然塩を羊の皮で作った袋に入れて羊の背に載せ、普藍(プラン、Pulan)、日喀則(シガツェ、Shigatse)、インド、ネパールなどに運んだ。物々交換方式でハダカムギやレンガ茶などの日用の必需品と交換し、持ち帰ってきたという長い時の流れの中で、著名な「塩羊古道」は切り開かれた。

 現地の羊の背に塩をのせる習俗は、『革吉駄塩習俗』として第5次チベット自治区文化遺産名録に記載されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News