【7月26日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は25日、米メジャーリーグサッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップス(Vancouver Whitecaps)から新星アルフォンソ・デービス(Alphonso Davies)を獲得したと発表した。移籍金はMLSの選手としては史上最高額となる1300万ドル(約14億円)。

 両チームは、今年11月に18歳になるデービスがバイエルンと2019年1月から2023年6月までの契約を結んだと認めている。

 ホワイトキャップスによれば、デービスがバイエルンで一定の基準を満たせば、今回の移籍金は最高で2200万ドル(約24億円)にまで上がるという。また米国のメディアは、バイエルンがデービスの獲得にすでに1300万ドルを支払ったと報じている。

 デービスは発表文の中で「子どものころ、このような瞬間をずっと夢見ていた」と話した。デービスはMLSで残りのシーズンを戦い、来年1月にバイエルンに加入する。

 カナダ代表のデービスにとって今回の移籍は、その驚くべき出世における新たな一歩となった。

 デービスは2000年、第2次リベリア内戦の戦火を逃れてガーナへたどり着いた両親の間に、同国の難民キャンプで誕生し、5歳になると一家はカナダへ亡命した。

 デービスのサッカーの才能は早くから注目を集めており、14歳だった2015年にホワイトキャップスのユースチームに加入した。

 ホワイトキャップスの共同オーナーであるジェフ・マレット(Jeff Mallett)氏は「今回の移籍はわれわれのクラブ、国、リーグにとって時代を切り開くものになる」と語り、デービスの進歩はクラブにとっての誇りだと述べた。

「アルフォンソの移籍は、可能性とは何たるかを示すような、人々に力を与える例となった。今回の移籍によって、自国で育った選手に対するわれわれの大きな貢献が、どれほど示されるか非常に楽しみだ」 (c)AFP